抱籠や誰に倦(あか)れて払(はらひ)もの 召波2008年07月28日 06時05分47秒

餌撒けば鯉に揉まれて亀鼈

鼈の顔はスッポン日の盛

大群の真鯉に混ざる緋鯉かな

餌撒けば見知らぬ鯉の入りけり

空中に大きく開ける鯉の口

死ぬ話扇子を使ひながらかな

真夏日を忘れぬために脚伸ばす

蜻蛉の動きを乱す銀やんま

目は母似鼻は父似や遠花火

日盛や小川の中に水一筋