かたびらや大方これで裸虫 季遊2008年06月22日 06時58分52秒

枇杷の木に近づき道を曲がりけり

一度の玉音放送夏続く

落人が烏柄杓の中歩む

水無月や野菜スープに黒胡椒

遠泳の腓返りを畏れけり

遠蛙ほとんどが雨蛙かな

落合にオープンカーに乗つて来る

落下傘部隊の一人花野へと

寝茣蓙から覚めて玉座の固さかな

落下傘雲の峰より開きけり

かたびらや大方これで裸虫 季遊2008年06月22日 06時58分52秒

枇杷の木に近づき道を曲がりけり

一度の玉音放送夏続く

落人が烏柄杓の中歩む

水無月や野菜スープに黒胡椒

遠泳の腓返りを畏れけり

遠蛙ほとんどが雨蛙かな

落合にオープンカーに乗つて来る

落下傘部隊の一人花野へと

寝茣蓙から覚めて玉座の固さかな

落下傘雲の峰より開きけり

かたびらや大方これで裸虫 季遊2008年06月22日 06時58分52秒

枇杷の木に近づき道を曲がりけり

一度の玉音放送夏続く

落人が烏柄杓の中歩む

水無月や野菜スープに黒胡椒

遠泳の腓返りを畏れけり

遠蛙ほとんどが雨蛙かな

落合にオープンカーに乗つて来る

落下傘部隊の一人花野へと

寝茣蓙から覚めて玉座の固さかな

落下傘雲の峰より開きけり

日々に見て日々に興ある青田かな 社中2008年06月23日 06時10分30秒

水入れて水出す穴や水鉄砲

ナイターの果てゲートより吐き出され

オープンカー阿蘇外輪山に連なりぬ

蚊帳吊つて中の暑さを確かめぬ

外寝から覚めてや外に立つてをり

喰ひ荒らす虫に仲間や朝曇

印度からコレラになつて帰朝する

ナイターを見るため並ぶ炎天下

現代の生活に無き涼味かな

裏庭の蚊柱は庭なりに立つ

猿辷り毎日散てさかりなり 習先2008年06月24日 06時09分58秒

マラリアの特効薬を掻き混ぜる

実家から近くに火事や夏の宵

アロハシャツ着られて海を渡りけり

ナイターの果て照明の消されけり

夏野菜煮込まれ甘きカレーかな

簡単なレース無ければ味けなし

長征の果ての夕焼声上げる

杉木立切開き立つバンガロー

冷房の効き過ぎサマーコート羽織る

人数分吊るハンモック揺れにけり